ミニマリストというのは
物が少ない人なわけですが。

その『少ない物』は『完璧な物だけを厳選したい』という人が多いです。

油が無くなったとしても、
オシャレなビンに入ったものでないと嫌なので、
ダサい容器に入ったのを
スーパーで気軽に買うことはできなかったり。

プラスチック製の物はいっさい使わなかったりとか。

なんか、やたら高価な椅子を持ってたりとか。

そういう意識の高さや、
(神経質なほどの)丁寧な暮らしが、

自分の能力を高くしてくれるような錯覚に
陥りますが、

実際には、そういった強迫観念は、
自分の価値観を狭くして、
身動きが取れなくなってしまう場合も
多い気がします。

ミニマリストというと
よく話に出てくるのは

『30分で引っ越しできる』とか
『狭くても大丈夫だから部屋の選択肢が広がる』とか。

そういう事を言ったりもしますが、

案外、畳の部屋は駄目とか、
ダサい部屋はNGになったり、

木目調のフローリングは野暮ったいからといって、
タイルっぽい感じにDIYで張り替えたりとか。

スタイリッシュにするための労力は発生していたりします。

人間、何歳になっても。

マキシマリストもミニマリストも。

完璧なオモチャに囲まれて生きていたい
という煩悩があるのでしょうね。

あくまで私の場合ですが、
自分の人生は完璧なんて無理だし、
完璧でなくて良いと確信した時から、

はじめて自由な世界が広がったように
実感することができました。

私の優先順位は、どこまでいっても 自由であるという事です。

なんてことを。

野暮ったい扇風機を押し入れから引っ張り出しながら、
ふと思いました。

もうすぐ夏ですね。

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